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フジイNEWS~高精度ものづくりの難しさ 🏭✨~

皆さんこんにちは

株式会社フジイの更新担当の中西です。

 

~高精度ものづくりの難しさ 🏭✨~

 

工業用プラスチック製品製造業は、私たちの暮らしや産業を見えないところで支えている重要な仕事です。プラスチックと聞くと、日用品や容器、包装材などを思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、工業用プラスチック製品は、自動車、半導体、医療機器、食品機械、電子部品、産業機械、建築設備、物流機器など、非常に幅広い分野で使われています🔧

工業用プラスチック製品には、軽量性、耐薬品性、絶縁性、耐摩耗性、加工性、耐水性など、金属とは異なる多くの特長があります。金属では重すぎる部品、錆びやすい部品、電気を通したくない部品、薬品に触れる部品、滑りやすさが必要な部品などに、プラスチック材料が活用されます。

しかし、工業用プラスチック製品製造業には多くの課題があります。まず大きな課題は、高い精度と品質管理が求められることです。工業用部品は、ただ形になっていればよいわけではありません。寸法精度、耐久性、表面状態、強度、素材特性、加工精度など、細かな品質が求められます。

例えば、機械の内部で使われる樹脂部品では、わずかな寸法のズレが動作不良につながることがあります。電子部品に使われる樹脂パーツでは、絶縁性や耐熱性が重要になります。食品機械や医療関連で使われる部品では、衛生面や安全性への配慮も必要です。つまり、工業用プラスチック製品は、用途に応じて求められる性能が大きく変わるのです⚙️

ここで難しいのが、プラスチック材料には金属とは違った性質があることです。プラスチックは温度や湿度、加工条件によって収縮や変形が起こることがあります。切削加工や成形加工を行う際にも、材料ごとの特性を理解していなければ、割れ、反り、バリ、寸法ズレ、表面荒れなどが発生する可能性があります。

そのため、工業用プラスチック製品製造業では、材料選定から加工方法、仕上げ、検査まで、非常に細かな管理が必要です。単に図面通りに加工するだけではなく、使用環境や目的を理解したうえで、最適な材料と加工方法を選ぶ力が求められます。

次に大きな課題となるのが、材料選定の難しさです。プラスチック材料には、汎用樹脂から高機能樹脂まで多くの種類があります。例えば、PVC、PE、PP、POM、MCナイロン、PTFE、PEEK、アクリル、ポリカーボネート、ABSなど、それぞれ特性が異なります。

耐熱性に優れた材料、摩耗に強い材料、滑りやすい材料、薬品に強い材料、透明性がある材料、強度に優れた材料など、用途に合わせた選定が必要です。しかし、材料選定を誤ると、使用中に破損したり、変形したり、摩耗が早まったりすることがあります😣

お客様から「この部品をプラスチックで作りたい」と相談された場合でも、どの材料が最適かは簡単には決まりません。使用温度、荷重、接触する薬品、摩擦の有無、屋外使用か屋内使用か、食品に触れるか、電気を通すか通さないかなど、多くの条件を確認する必要があります。

工業用プラスチック製品製造業者には、材料に関する深い知識と提案力が求められます。お客様の指定通りに作るだけでなく、場合によっては「この用途であれば別の材料の方が適しています」と提案することも重要です。

また、材料費の高騰と調達不安も大きな課題です。近年、原材料価格や物流費の変動により、プラスチック材料の仕入れコストが上がることがあります。材料によっては入荷に時間がかかったり、在庫が不安定になったりするケースもあります📦

製造業にとって、材料費の変動は利益率に直結します。見積もり時の価格と実際の仕入れ価格が変わってしまうと、採算が合わなくなることもあります。また、お客様に値上げをお願いする場合、十分な説明が必要になります。

ただ安く作るだけでは品質を守れません。工業用部品は安全性や性能に関わるため、材料の品質を落とすことは簡単にできません。コストを抑えながら品質を維持することが、製造業者にとって大きな課題です💴

さらに、小ロット・多品種対応の難しさもあります。工業用プラスチック製品は、量産品だけではありません。試作品、一点物、修理用部品、特注部品、設備用部品など、少量で製作するケースも多くあります。お客様ごとに形状や寸法、材質が異なるため、毎回異なる段取りが必要になります。

小ロット品は、量産品に比べて段取り時間や確認作業の割合が大きくなります。図面確認、材料手配、加工プログラム作成、治具準備、検査など、一つひとつの工程に手間がかかります。そのため、価格設定や納期管理が難しくなります。

しかし、工業用プラスチック製品製造業の価値は、こうした特注品や難しい加工に対応できる点にもあります。お客様が困っている部品を再現する、既存部品を改善する、金属部品を樹脂化する、試作品を形にする。こうした対応力は、製造業者の大きな強みです✨

また、人材不足と技術継承も避けて通れない課題です。プラスチック加工には、機械操作だけでなく、材料特性、加工条件、図面読解、工具選定、寸法測定、仕上げ技術など、幅広い知識が必要です。特に職人の経験によって仕上がりが変わる部分も多く、ベテランの技術を若手へどう伝えるかが重要です👷‍♂️

プラスチックは材料によって削りやすさ、溶けやすさ、割れやすさ、反りやすさが違います。同じ機械で加工しても、条件を間違えると不良が発生します。こうした感覚は、経験の中で身につくものです。そのため、若手育成には時間と丁寧な教育が必要です。

工業用プラスチック製品製造業は、産業を支える縁の下の力持ちです。完成品として表に出ることは少なくても、機械や設備、製品の中で重要な役割を果たしています。小さな部品ひとつが、生産ライン全体の安定稼働を支えていることもあります。

課題は多い業界ですが、その分、社会に必要とされる価値も大きい仕事です。高品質な製品を安定して供給し、お客様の課題を解決し、産業の発展を支える。工業用プラスチック製品製造業は、これからも日本のものづくりに欠かせない存在であり続けるでしょう🏭✨