皆さんこんにちは
株式会社フジイの更新担当の中西です。
~チームで働くうえで大切な“引き継ぎ”~
工業用プラスチック製品の製造では、一つの製品が完成するまでにさまざまな工程があります。
図面を確認する。
材料を準備する。
加工方法を考える。
機械へセットする。
切削加工する。
仕上げる。
測定する。
検品する。
梱包する。
一人ですべてを担当する場合もありますが、複数のスタッフや工程をまたいで製造する場合もあります。
だからこそ重要になるのが「引き継ぎ」です。✅
どの材料を使用するのか。
どこまで加工が終わっているのか。
どの寸法が重要なのか。
加工中に何があったのか。
正確な情報共有が、安定した品質を支えています。
製造の基本になるのが図面です。
形状。
寸法。
穴位置。
公差。
数量。
一つひとつ確認します。
似た製品が複数ある場合には、
どちらの図面なのか。
改訂前なのか。
最新版なのか。
特に注意が必要です。⚠
以前つくったものだから大丈夫。
ではなく、毎回正しい図面を確認することが大切です。✅
工業用プラスチックにはさまざまな材料があります。
見た目が似ているものもあります。
だからこそ、
白い材料。
黒い材料。
という引き継ぎでは不十分です。
材料名。
サイズ。
必要に応じて管理番号。
明確に確認します。✅
材料を間違えて加工すれば、形状が正しくても製品として使用できない場合があります。
材料によっては、
傷。
反り。
表面状態。
確認しておきたいことがあります。
加工前に気づいたことがあれば次の担当者へ伝えます。
最初からあった状態なのか。
加工中に発生したものなのか。
後から分からなくならないようにすることが大切です。✅
図面の中には、
ここは特に重要。
組み付けに関わる。
他部品と合わせる。
注意すべき寸法があります。
経験豊富なスタッフは図面を見て自然に気づくことがありますが、新しいスタッフは見落とすかもしれません。
「この穴位置を特に確認」
「この厚みが重要」
具体的に共有します。✅
同じ材料でも、
工具。
回転数。
送り。
固定方法。
加工条件によって仕上がりが変わることがあります。
前回うまく加工できた条件。
注意が必要だった部分。
必要な内容を記録しておくことで、次回の加工にも生かせます。✅
毎回ゼロから試すのではなく、経験をチームの技術として蓄積します。
複数工程がある製品では、
外形加工済み。
穴加工待ち。
仕上げ前。
検査待ち。
どこまで終わっているのか明確にします。
見た目だけでは完成品に見える場合もあります。
次の担当者が、
もう終わっていると思った。
と判断しないよう、状態を分かるようにします。✅
精密加工では、
どこを基準に測るのか。
どこを基準に加工したのか。
重要になる場合があります。
担当者が変わって別の場所を基準にすると、寸法の考え方が変わることがあります。
加工時の基準。
測定時の基準。
必要な情報を共有します。✅
図面だけでは伝わらない現場の情報です。
試作では、
ここは加工しにくかった。
この順番の方が良い。
この工具を使った。
さまざまな情報が得られます。
量産担当者へ結果が伝わらなければ、試作で学んだことが生かされません。
何が良かったのか。
何を変更したのか。
理由も含めて共有します。✅
試作は一個をつくるだけではなく、次工程へ情報を残す仕事でもあります。
加工後には寸法確認を行います。
測定値。
測定箇所。
どこまで確認済みなのか。
情報を残します。
一部だけ測定した状態なのか。
最終検査まで完了しているのか。
次の担当者が判断できることが重要です。✅
確認したつもりを防ぐためにも、記録は大切です。
加工中に、
寸法が安定しない。
材料が動く。
工具の音が違う。
仕上がりがいつもと違う。
気づくことがあります。
このくらいなら大丈夫。
とそのまま進めず、一度確認します。⚠
早めに責任者やスタッフへ共有することで、大量の不良を防げる場合があります。☎
工作機械を複数のスタッフで使用する場合、
工具交換をした。
調整を行った。
いつもと違う設定になっている。
伝える必要があります。⚙
何も知らない次の担当者が通常の設定だと思って作業すると、思わぬミスにつながる可能性があります。
機械の状態も大切な引き継ぎ情報です。✅
急ぎ案件。
量産。
試作。
案件によって納期が違います。
担当者だけが納期を知っていても、他工程が優先順位を判断できません。
何日まで。
どの工程をいつまでに。
全体で共有します。✅
ただ急ぐためではなく、品質を守りながら計画的に進めるための情報です。
お客様との打ち合わせで、
穴位置が変更になった。
数量が増えた。
材料が変わった。
変更が出ることがあります。
古い情報のまま製造してしまわないよう、変更内容を速やかに共有します。☎
図面。
指示書。
現場の情報。
すべてを最新状態へそろえることが重要です。✅
検品で、
この部分にバリが残りやすい。
この寸法がばらついている。
気づいたことがあれば加工担当へ伝えます。
検品は不良を見つけるだけの工程ではありません。
次の製品をさらに良くするための情報を返す工程でもあります。✅
製造と検査が連携することで品質が向上します。
寸法を間違えた。
材料を違えて加工した可能性がある。
図面を見間違えた。
ミスに気づいた場合には、早く報告することが大切です。☎
何とかごまかそう。
そのまま次工程へ渡そう。
それではさらに影響が広がります。⚠
一度止める。
確認する。
原因を整理する。
同じミスを防ぐ仕組みへつなげます。✅
経験豊富なスタッフは、
この樹脂は熱を持たせすぎない。
この薄物は固定へ注意する。
この形状はこの順番で加工する。
さまざまな判断をしています。
しかし、
経験すれば分かる。
だけでは技術は受け継がれません。
なぜそうするのか。
どんな失敗が起こりやすいのか。
言葉で伝えることが大切です。✅
一つの工業用プラスチック製品は、材料から完成品になるまで多くの工程を通ります。
材料準備。
加工。
仕上げ。
検査。
梱包。
どこかで情報が途切れると、完成品の品質に影響します。⭐
良い引き継ぎとは、
自分の工程は終わった。
と伝えるだけではありません。
どんな製品なのか。
何に注意したのか。
次は何を確認するのか。
次の担当者が理解した状態で受け取れるようにすることです。
これからもスタッフ同士の情報共有を大切にしながら、安定した品質でお客様のものづくりを支える工業用プラスチック製品を製造していきたいと思います。✨
皆さんこんにちは
株式会社フジイの更新担当の中西です。
~変化するお客様のニーズにどう応える?~
工業用プラスチック製品は、私たちが普段目にする機会はそれほど多くありません。
しかし実際には、
製造設備。
半導体関連装置。
食品機械。
物流設備。
産業機械。
電気・電子機器。
さまざまな分野で使用されています。
ギア。
ローラー。
ガイド。
カバー。
スペーサー。
治具。
絶縁部品。
一口に工業用プラスチック製品といっても、形状や用途はさまざまです。
そして現在では、お客様から求められる内容もより細かく、多様になっています。
「一個だけ試作してほしい」
「図面通りの寸法で加工してほしい」
「金属から樹脂へ変更したい」
「既存部品と同じものを製作したい」
「短納期で対応してほしい」
こうしたご要望へ応えるためには、ただプラスチックを加工するだけではなく、用途や材料、精度、納期まで考えた対応力が必要です。✅
工業用プラスチック製品では、同じ形状でも使用環境によって適した材料が異なります。
機械の中で動く部品。
薬品に触れる場所。
高い温度になる場所。
食品に関係する設備。
水分の多い場所。
電気を扱う設備。
だからこそ、最初に大切なのは、
何に使用するのか。
どんな環境なのか。
どんな役割を持つ部品なのか。
を確認することです。✅
図面に書かれている形だけを見るのではなく、その製品が実際に使われる現場まで考えることで、より適切なものづくりにつながります。
プラスチックには多くの種類があります。
それぞれ、
耐摩耗性。
耐薬品性。
耐熱性。
滑りやすさ。
強度。
絶縁性。
特徴が異なります。
何でも同じ材料でつくれるわけではありません。
使用目的に合った材料を選ぶことが重要です。✅
「以前からこの材料だから」
だけではなく、用途や条件を確認しながら検討することで、より使いやすい製品につながる場合があります。
設備部品では、もともと金属で使用されていた部品を樹脂へ変更したいというご相談をいただくことがあります。
軽量化したい。
サビを避けたい。
金属同士の接触を減らしたい。
摺動性を考えたい。
さまざまな理由があります。
ただし、
金属の形をそのまま樹脂にすればいい。
とは限りません。
樹脂には樹脂の性質があります。
使用条件を確認しながら、材料や形状を考えることが大切です。✅
新しい機械や設備を開発するときには、
まず一個つくって確認したい。
ということがあります。
寸法は合うのか。
設備へ取り付けられるのか。
実際に動かしたときに問題はないか。
試作を通して確認します。
量産前に問題点を見つけることができれば、後工程の手戻りを減らすことにもつながります。✅
少量だから対応できない。
ではなく、一個の試作から次の製品開発へつなげることも工業用プラスチック製造の大切な役割です。
製造現場では、同じ部品を大量に使用するだけではありません。
設備ごとに形が違う。
数個だけ交換したい。
特定の機械でしか使用しない。
多品種・小ロットのご依頼もあります。
そのため、
品番。
材料。
寸法。
数量。
加工方法。
一つずつ正確に管理することが重要です。✅
数量が少ないからこそ、一個の加工ミスが納期へ大きく影響することもあります。
図面は製品製作に欠かせない大切な情報です。
しかし、実際に加工する中では、
この形状は工具が入りにくい。
この寸法は加工順序を考える必要がある。
この部分は変形へ注意が必要。
図面だけでは分からないことがあります。
その場合には、お客様の求める機能を理解しながら加工方法を考えます。✅
図面の意図を読み取ることも技術の一つです。
設備に組み込まれる部品では、
穴位置。
外径。
厚み。
溝幅。
わずかな違いでも取り付けに影響することがあります。
加工後には測定を行い、図面で指定された寸法になっているか確認します。✅
作ったから完成。
ではありません。
測る。
確認する。
必要に応じて調整する。
安定した品質には検査まで含めた工程管理が欠かせません。
設備が止まった。
部品が破損した。
交換部品が必要。
製造現場では急ぎのご相談をいただくこともあります。☎
その場合、
材料はあるのか。
機械の予定。
加工時間。
他の案件との工程。
確認しながら対応を考えます。
ただ急ぐだけで品質を落としてしまっては意味がありません。
品質を守りながら、できるだけ早く届けるための段取りが重要です。✅
古い設備の場合、
図面が残っていない。
メーカーから部品が供給されない。
というケースがあります。
そこで、
今使用している部品を参考にできませんか。
とご相談いただくことがあります。
現物を確認する。
寸法を測る。
形状を確認する。
使用条件を伺う。
情報を集めながら製作可能か検討します。✅
長年使用してきた設備を使い続けるためのサポートにつながる仕事です。♻
工業部品では寸法が最優先になることが多いですが、
バリ。
傷。
角。
仕上がり。
使用する人が扱いやすい状態にすることも重要です。
機械から外しただけで完成ではありません。
必要な仕上げを行い、最終確認します。✅
小さな手間が製品全体の品質につながります。
一回だけ良い製品をつくればよいわけではありません。
追加注文。
交換部品。
量産。
同じ製品を再び製作することがあります。
前回と同じ材料。
同じ加工。
同じ精度。
安定して製作できることが重要です。✅
そのために加工条件や注意点を記録し、次回へつなげていきます。
「こんなものを樹脂でつくれませんか?」
図面が完成していない段階でご相談いただく場合もあります。
どんな用途なのか。
どこが困っているのか。
どんな形が必要なのか。
お話を伺いながら考えます。
製造するだけではなく、お客様の課題を形へ変えるサポートも大切です。✅
プラスチック加工では、材料から部品を削り出すことで端材や切粉が発生します。
材料の取り方。
加工方法。
無駄を減らせないか考えることも大切です。♻
品質を最優先しながら、できるだけ効率良く材料を使用する。
製造業として環境への意識を持つことも、これからますます重要になります。
工業用プラスチック製品は、完成した機械の中に組み込まれると見えなくなるものも多くあります。
しかし、
一つのガイド。
一つのローラー。
一つのスペーサー。
それぞれが設備を動かすために必要な部品です。⭐
私たちの仕事は、プラスチックを削ることだけではありません。
お客様の設備や製造現場が安定して動くために必要な部品をつくることです。
これからも変化するお客様のニーズを丁寧に伺いながら、材料・精度・納期・品質のすべてに向き合い、「困ったときに相談できる」と思っていただける工業用プラスチック製品製造を続けていきたいと思います。✨